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執筆状況や覚え書き、裏話など。作品のネタバレ含みます。 コメント、拍手はご自由にどうぞ。
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ご無沙汰しております、真澄です。
今回は久しぶりに創作関連のお知らせです。

なんと!
昨年から、なたと私とでちまちま作業していた『桃太郎』副読本がついに完成しました!わーい!
といってもまだ現物が手元に届いたわけではありませんが。
用語集やら人物相関図やら年表やら書き下ろし短編やらイラストやら盛り沢山な感じになりました。つまりはごちゃごちゃしていてまとまりがないということですね!(コラ)

そこで日頃から応援して下さっている皆様に感謝の気持ちを込めまして、完成品を
無料配布したいと思います!
送料もこちらで持ちますので、正真正銘負担0円です。あとで請求書とか送られてくることはありませんのでご安心ください。

私のお財布事情によりそこまでたくさん配布できませんが……10部くらいは用意できるかと。
そしてこれもお財布事情により1人1冊までとさせて頂きます。
在庫なくなり次第終了となります。

在庫終了後の本文公開予定は今のところ未定です。
この機会にぜひお手に取って頂けると嬉しいです。


以下、副読本詳細です。

タイトル 『桃太郎』公式副読本「涼風に桃は流れ」
著者 水連真澄・なた
サイズ A5
ページ数 本文42ページ
受け渡し方法 普通郵便 or 手渡し(面識のある方のみ)

 








無料配布テロに巻き込まれてやってもいいぜという心優しい方は、以下のフォームに、

名前(ハンドルネーム可)
ヤフーメール受け取り可能なメールアドレス
件名(「副読本無料配布希望」と記入してください)
希望する受け渡し方法(郵送か手渡しか)
住所・本名(郵送希望の方のみ)
受け渡し希望日(手渡し希望の方のみ)

を記入して送信してください。
こちらで受け取り次第、確認のために返信させて頂きます。
こちらに記入して頂いた個人情報を、副読本無料配布以外の用途で使うことはありません。


色々書きましたが、皆様からのご応募、心よりお待ちしております!
ご好評につき配布は終了しました。ありがとうございました!

※この記事はエイプリルフールネタではありません!

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「Ryo~call you, again~」完結記念短編。
スピンオフでは少し出番の少なめだった流に焦点を当ててみました。お楽しみいただけると幸いです。
以下本文。




「あれ、流。どうしたの、その髪」
「うっせーなー。どうしたって俺の自由だろ。兄貴には関係ない」
 珍しく兄貴が家に帰ってきた、中三の秋。道沿いのイチョウと同じように、俺の髪は金色に輝いていた。
「確かに。私がとやかく言える資格はない」
そんな風に受け入れられてしまったら、これ以上反抗する気にならないじゃないか。発散し損ねたエネルギーは、大きなため息に変わった。
 執着がないのか、無関心なのか。兄貴はいつもそうだ。俺がどんなに奇抜なことをしても、咎めたことがない。悪いこと(といっても、法を犯したことはない)をする度に父や母に怒られるが、兄貴に怒られたことや、心配されたことは一度もない。本当にこんなやつが家族なのかよ、と疑念を抱いた回数は数知れない。
「そういえば、研究の方は良いのか?いきなり帰ってきたから、何事かと思ったぞ」
 両親が旅行に行った日を見計らったかのように兄貴が帰ってきたのは、恐らく今朝。俺が朝食を作ろうとリビングに向かうと、ソファーで熟睡している兄貴がいた。それから間もなくして目を覚ました兄貴は、俺の顔を見るなり、先程のように問うた。そして今に至る。
「どうせあの人――所長がいないから、研究は進まないよ。他の研究員に頼んで、ここまで送ってもらった」
「新人研究員に甘いな、あそこの人たちは」
「私が所長の子供だから、だろうけどね」
 そう自嘲する兄貴は、今年の春から国立情報研究所というところで働いている。
 ――年齢は、俺と一つしか変わらない。
「……兄貴には敵わねぇな」
「何か言ったかい?」
「いや、別に」
 手際良く二人分の朝食を用意して、食卓に座る。兄貴はどうせ食べないだろうと思っていたが、のそのそと向かい側の席に腰かけ、もそもそとサラダを食べ始める。
「朝は食べないかと思った」
「食欲がないときはいつも食べない」
「珍しいこともあるもんだな」
「あと、君のご飯美味しいから」
意外な言葉に驚いて、俺は咳込んだ。スープをこぼさないように必死に耐えた。
 一体何なんだ今日は。
「昼食は冷蔵庫の中のシチューでも食っとけ。残り物だけどな。あと、掃除とか洗濯とかは帰ってきたら俺がやるから、兄貴は何もするな。分かったな?」
「私が家事をするわけないだろう」
そんなことで威張られても困る。しかしまあ、兄貴はこういう人だよな。昔から。
「全く……。おかげで身の回りのことは自分で出来るようになりましたよ有難う」
「どういたしまして」
皮肉を言ったつもりだったのだが、どうやら気付いていないようだ。
「じゃあ、学校行ってくるから」
「うん。いってらっしゃい」
 久しぶりの見送りを背に、通い慣れた道を駆ける。兄貴に時間をとられて、遅刻しそうだった。

 ――我ながら空回っている。
 中学時代最後の文化祭。それを二日後に控えたとはいえ、金髪にしたのは流石にやりすぎた。登校すると予想通り担任に呼び出しをくらった。髪の色を戻さないと、文化祭のステージに立つことは許可出来ないのだそうだ。
「君の髪は忙しいね。それとも、私が今朝見間違えたのかい?」
「……そういうことにしといてくれ」
 自宅で髪の色を戻す作業を進める俺を、兄貴は興味深そうに眺めている。
「前から思ってたんだけど、君は結構器用だね」
「そうか?」
兄貴が不器用なんだよ、とは言わないでおいた。
「そういえば、兄貴はいつまでこっちにいるんだ?母さんたちなら、帰ってくるのは三日後だ」
「じゃあ、それまでいるよ」
「文化祭、見に来るか?」
「外出するの面倒」
「そういうと思ったよ……」
「流が何かやるなら見に行っても良いよ」
「――!」
 正直、意外な反応だった。研究以外のことに関してはまるで人並以下のこの人物が、まだ残暑の残る時期に人ごみの中に外出する気になるとは。
「俺が、バンドで発表するんだ。だから、観に来いよ」
「良いよ」
「……兄貴、どっかで頭でも打ったか?」
「記憶にない」


 文化祭当日。両親はまだ、旅行から帰ってこない。実の息子の中学最後の文化祭にも来ないとは、一体どんな神経をしてるんだ。そう、愚痴を言うことになると思っていた。しかし、
「その機材どうした」
「研究所の人に運ばせた」
今日は兄貴がいる。例えその人物が、プロ並みの音響機材と録音機材をそろえて体育館の簡易客席に待機し、学生や来校者から奇異の眼差しを向けられていたとしても、嬉しいことに変わりはなかった。
 家族が学校行事に参加してくれたのは、俺の記憶にある中では今回が初めてかもしれない。小学校の卒業式も、音楽会も、運動会も、中学校の入学式も、過去二回の文化祭も。ありとあらゆる行事で、いつも俺は一人だった。理由は簡単。それがことごとく、兄貴の学校行事や研究発表、表彰式等と被ったからだ。当の本人は、いつも親が見に来ることをうっとうしいと言っていたが、俺からしてみたら、それは贅沢な悩みでしかなかった。
「音響と録音は任せて」
「兄貴にそんな特技があるとは思わなかったよ」
「音も分析していけば、最終的には情報解析みたいなものだから。こういうのは得意なんだ」
「ああ、納得」
 その後兄貴は音声学や音響論がどうの、本当は言語学の分野だけど結構数学的だとかフォルマントがどうのこうの熱弁していたが、俺にはさっぱり理解できなかった。しかし、音楽とあまり関係ないことだけは確かなようだった。


 文化祭のプログラムは順調に進む。髪色を戻したのでステージに立つことを許可された俺は、バンドのメンバーと舞台袖に待機する。 ドラムとベースとギターとキーボードという、いたって普通の編成。俺が担当するのは、ギターとボーカルだ。小さな音で、念入りにチューニングをする。いつになく真剣な俺に、ベース担当のメンバーが声をかける。楽しくやろうぜ、と。
「もちろんだ。でも、楽しいだけじゃつまらないだろ」
前のグループの発表が終わる。義務のように発せられる拍手。
 ――違う。俺が欲しいのは、そんなものじゃない。
「よし、行くぞ!」
 俺が欲しいのは、たった一人の。心からの拍手だけだ。
 眩しいライト。照らされたその真ん中へ。ギターのアンプをつなぎ、音量を確認。マイクテストも兼ねて、曲名を紹介する。
「では、聴いて下さい。曲は、『Reflection』」
タイトルに聞き覚えのあるやつはいない。当然だ。俺が作ったんだから。
 何度も練習した言葉と旋律を、頭の中で思い返す。
 息を吸い、声にする。声に音階を乗せて。曲頭の、アカペラ部分を歌い上げる。
 
 ♪
 ひとりでにうまれた二つの心
 互いを知らぬまま 生まれを知らぬまま
 ♪
 
 
 徐々に重なる楽器の音。そして俺は、ギターを鳴らす。歌声と共に。大切な家族に向けて。
 
 
 ♪
 今はただ、現実{イマ}を生きることを考えて
 手探りでも見い、生きてこう
 生きている限り、幸せを求められるのだから
 ♪
 
 
 最後の一音が消える。一瞬の静寂。誰かの拍手が、一、二、三回。そして包まれる。割れんばかりの拍手に。
 お世辞ではないそれが、人並みな感想だが、とても嬉しかった。でも、何よりも嬉しかったのは。
 最初の拍手の主が、兄貴だったことだ。
 
 
 それから数日後。俺宛に一枚のディスクが届いた。差出人は兄貴。何かと思って自室でディスクを再生すると、
「……恥ずかしい」
流れてきたのは文化祭で発表したあの曲。音質は申し分ない。まあ、あれだけの機材があれば当然というべきか。
 そしてもう一つ。入っていたのは一枚のルーズリーフ。研究所の備品だろう。そこにあるのは、細いペンで走り書きされた文字。
「珍しくアナログじゃないか」
あまり長くはないその文章に、俺は目を通す。
『流へ
 この前は有難う。
 私は飛び級してばかりで一つの学校に長くいたことがなかったから、文化祭というものに行くのも、実は初めてだった。なかなか楽しかったよ。それに、私には無いものを、流はたくさん持っている。少しだけ、羨ましかったよ。
 追伸:流の歌、解析してみたら面白かった。今度データ送るね
 涼』
「解析すんなよ……」
天才故か、やはりどこかズレている気がする。
「でも、まあ、有難くもらっておくか」
 ディスクと手紙を引き出しに仕舞い、机に積み上げられた参考書に手を伸ばす。表紙には、高校受験対策の文字。
 兄貴に追いつけるとは思っていないけど。やれるだけのことは、やってみても良いかもしれない。
 
 *        *              *              *        *
 
「おまえ、よくきいてるよな、この曲」
「そうかな?」
「ゆうめいな曲なのか?」
「そうだね。……私の中では」
 ディスクを取り出し、丁寧にケースにしまう。そんな研究者に、モニターの中から声がかかる。
「おい、涼。それ、もっときかせてくれ。なんか、なつかしい感じがする」
「……分かった。今度そっちにもデータを移しておこう」
 涼と呼ばれた研究者は、モニターの電源を落とし、部屋を後にする。何度も聞いた旋律を、口ずさみながら。

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2年前より連載していた「Ryo~call you, again~」がついに完結しました!
初稿の執筆からはや2年(汗)
じっくり遂行したおかげで納得のいく作品になりました。きっとまた時間が経ったら直したい部分だらけになるのでしょうが……。

小説更新中、日記の更新が滞ってしまい、申し訳ありませんでした。
スピンオフも完結したので、今後は裏話なども語っていけたらなーと思っております。
とりあえず早速ひとつ暴露しますと、雪子さんと竹田のホワイトシチューは絶品です。
水分少なめで、もったりさせるのがポイントです。決してスープ風にはしないように。本編では肉でしたが、たまに鮭とか入れちゃいます。美味しいです。
ここだけの話、これは普段私シチュー作るときのレシピが基となっています(誰得)
でもあの二人が作るともっとおいしいはず……!

そしてそして、気が付けばサイトのカウンターが2000HITを超えていて吃驚です!大半が自分だろうとつっこんではいけません。
更新停滞期間も長かったのですが、それでも足を運んで下さる皆様のおかげで、こうして何とかサイト運営を続けることが出来ました。本当に有難う御座います。
今後もマイペースに更新していきますので、見守っていただけると嬉しいです。

スピンオフ完結記念と2000HIT記念に何か用意したいのですが、内容は未定です。ちょっと考えてきます。

ではまた次回の更新でお会いしましょう!

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そしてなんと、坂田誕生日記念にあおむしさんが素敵なイラストを描いてくださいました!
あおむしさん有難う御座います!

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急いで書いたので小説にすらなっていませんが、一応坂田誕生日だったので置いておきます。「田」が多くて読みにくいのは気にしないでください(マテ)
以下本文。

******


5月5日。気まぐれで研究所を訪れた坂田。廊下を歩いていると涼子と遭遇。
涼子「坂田―、誕生日おめでとう!」
坂田「なんですか、藪から棒に」
涼子「ちょっと祝ってやれってさっき作者に言われたから」
坂田「そうでしたか……」
涼子「ちゃんとプレゼント用意してきたから良いじゃない!ほら!」
坂田「あ、ありがとうございます。……って、なんですかこれ」
涼子「おもり付リストバンド。ちなみに5キロね。私がよく使ってるやつと同じタイプ」
坂田「これをどうしろと?」
涼子「腕に巻くに決まってるじゃない。ダンベルより手軽で良いわよ」
坂田「いえ、ですから何故これを僕に?」
涼子「何か力弱そうだから筋トレにどうかと思って」
坂田「涼子さん、たまにさらっと失礼なこと言いますよね」
涼子「?普通もらったら嬉しいでしょ、プレゼント」
坂田「モノによります。あと、これもらって嬉しいのは、多分涼子さんだけだと思いますよ」
涼子「え、そうなの!?」
坂田「まあ、でも有難うございます。一応、もらっておきますね」
涼子「ちゃんと使ってねー」
坂田「あ、はい……」
 

涼子から逃げるように研究所のロビーへ。そこには読書をしている竹田の姿が。
坂田「竹田君」
竹田「どうした、坂田」
坂田「あの、これさっき涼子さんに頂いたんですけど、使いませんか?僕には少しキツいです」
竹田「あー……お前ももらったのか」
坂田「と、言うと?」
竹田「去年の誕生日に、オレももらった」
坂田「涼子さん、全員の誕生日にこれ送ってるんですか……」
竹田「通販で買ったらおまけに2個ついてきたらしい」
坂田「おまけに2個……ということは一つは涼子さん、一つは竹田君、もう一つが」
竹田「お前だな」
坂田「……空さんにはあげなかったんですね」
竹田「あいつには必要ないだろうな」
坂田「その理屈で行くと、僕たちにはこのリストバンドが必要だと思われている、ってことになりませんか?」
竹田「…………」
坂田「竹田君はヘタレなので納得がいきますが、僕までそう思われていたとは……」
竹田「ちょっと待て!勝手に人のことヘタレとか言うな!!」
坂田「え、違うんですか?」
竹田「少なくともお前よりは」
坂田「大人げないですね」
竹田「なっ……」
坂田「事実です」
芝田「どうしたの二人ともー。って、何か竹田落ち込んでない?」
坂田「気にしないでください。現実を直視できないだけですから」
芝田「?」
坂田「それで、芝田さんはどうしたんですか?何か僕たちに用事でも?」
芝田「あーそうだった!坂田に用事があったのよ!」
坂田「何ですか?」
芝田「あんた今日誕生日なのよね?おめでとう!」
坂田「あ、ありがとうございます」
芝田「良いわよねー誕生日。私なんか4年に一度しか来ないから今年も作者に忘れられてたけど……」
坂田(まさかこれは、愚痴を言いに来ただけでは……?)
芝田「せめて前日か翌日には祝ってほしいわよ!2月29日生まれだって年取るんだから!4年に1歳しか年取らないわけじゃないのよ!」
坂田(やっぱり愚痴ですか)
芝田「全く大体誰ようるう年なんて考えたのは!訴えてやる!」
坂田「あの、芝田さん。僕は用事を思い出したのでこれで失礼します。続きは竹田君にどうぞ」
竹田「って、オレかよ!」
 

疲れた様子の坂田。今日はもう帰ろうと、外に向かう。
坂田「まったく、そろいもそろって何なんですか。でもまあ、素直に人の誕生日を祝ってもらえるなんて期待したぼくが馬鹿でしたよ」
桃太郎「おい坂田」
坂田「何ですか?人の携帯端末に勝手に出てこないでください。本当にあなたは神出鬼没ですね」
桃太郎「涼子たちが呼んでたぞ。今すぐリビングに来いってさ」
坂田「どうせまた変な筋トレ道具でも用意してるんですよ……」
桃太郎「ちげーよ。詳しいことは知らんが、自分で確かめろ」
 

研究所内居住スペース。リビングとして使われている部屋に足を踏み入れる坂田。
坂田「人をからかうのもいい加減にしてください!」
涼子「坂田、誕生日おめでとう!!」
盛大にならされるクラッカー。部屋の中には、竹田、芝田、涼、泉、空、そして小型ディスプレイには桃太郎がいる。
机の上には大きな誕生日ケーキ(注:竹田の手作り)がある。
坂田「あの、何なんですかこれは」
泉「お前の誕生日会だ」
坂田「え、さっきまで散々な扱いだったんですが……」
空「ここで準備をしていたらお前が入ってきそうだったから。時間を稼がせてもらった」
涼「私は反対したんだよ。君が怒ると思ったから」
涼子「お父さん、嘘つかない!一番面白がってたじゃない!」
坂田「…………ですよ」
涼子「え?」
坂田「分かりにくいですよ!もっと素直になったらどうですか!」
桃太郎「じゃあ、まずはお前が素直になれよ」
坂田「…………」
桃太郎「嬉しいんだろ?みんなに誕生日を祝ってもらえて。素直に喜んでいいんだぞ」
涼「そうだよ。気を遣ったり、我慢したり、そんなことばかり覚えなくて良いんだよ。君は――君たちはまだ、子どもなんだから」
坂田「それ、馬鹿にしていませんか?」
涼「違うよ。もっと大人を頼れってこと」
坂田「……やっぱり分かりにくいですよ」
泉「ほら、早くケーキ食べるぞ」
空「姉者、少しは我慢ってものを……」
泉「我慢するなって、そこの眼鏡が言ってたぞ」
坂田「そうですね。今日は我慢しないことにします。……涼子さんの歌、聴かせて下さい」
涼子「良いわよ」
竹田が電気を消し、ろうそくに火を点ける。涼子、誕生日を祝う歌を歌う。
ろうそくを吹き消す坂田。
坂田以外「誕生日、おめでとう!」
坂田(笑顔で)「ありがとうございます。すごく、嬉しいです」
涼「うん、やっぱり素直な方が良いね」
坂田「では、素直に言わせてもらいますね」
 

その後坂田による毒舌トークが2時間ほど続いたという。
涼子「ああもう!お父さんが余計なこと言うから!」
涼「そういう意味で言ったんじゃなかったんだけど……」
 

(おわり)

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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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