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急いで書いたので小説にすらなっていませんが、一応坂田誕生日だったので置いておきます。「田」が多くて読みにくいのは気にしないでください(マテ)
以下本文。

******


5月5日。気まぐれで研究所を訪れた坂田。廊下を歩いていると涼子と遭遇。
涼子「坂田―、誕生日おめでとう!」
坂田「なんですか、藪から棒に」
涼子「ちょっと祝ってやれってさっき作者に言われたから」
坂田「そうでしたか……」
涼子「ちゃんとプレゼント用意してきたから良いじゃない!ほら!」
坂田「あ、ありがとうございます。……って、なんですかこれ」
涼子「おもり付リストバンド。ちなみに5キロね。私がよく使ってるやつと同じタイプ」
坂田「これをどうしろと?」
涼子「腕に巻くに決まってるじゃない。ダンベルより手軽で良いわよ」
坂田「いえ、ですから何故これを僕に?」
涼子「何か力弱そうだから筋トレにどうかと思って」
坂田「涼子さん、たまにさらっと失礼なこと言いますよね」
涼子「?普通もらったら嬉しいでしょ、プレゼント」
坂田「モノによります。あと、これもらって嬉しいのは、多分涼子さんだけだと思いますよ」
涼子「え、そうなの!?」
坂田「まあ、でも有難うございます。一応、もらっておきますね」
涼子「ちゃんと使ってねー」
坂田「あ、はい……」
 

涼子から逃げるように研究所のロビーへ。そこには読書をしている竹田の姿が。
坂田「竹田君」
竹田「どうした、坂田」
坂田「あの、これさっき涼子さんに頂いたんですけど、使いませんか?僕には少しキツいです」
竹田「あー……お前ももらったのか」
坂田「と、言うと?」
竹田「去年の誕生日に、オレももらった」
坂田「涼子さん、全員の誕生日にこれ送ってるんですか……」
竹田「通販で買ったらおまけに2個ついてきたらしい」
坂田「おまけに2個……ということは一つは涼子さん、一つは竹田君、もう一つが」
竹田「お前だな」
坂田「……空さんにはあげなかったんですね」
竹田「あいつには必要ないだろうな」
坂田「その理屈で行くと、僕たちにはこのリストバンドが必要だと思われている、ってことになりませんか?」
竹田「…………」
坂田「竹田君はヘタレなので納得がいきますが、僕までそう思われていたとは……」
竹田「ちょっと待て!勝手に人のことヘタレとか言うな!!」
坂田「え、違うんですか?」
竹田「少なくともお前よりは」
坂田「大人げないですね」
竹田「なっ……」
坂田「事実です」
芝田「どうしたの二人ともー。って、何か竹田落ち込んでない?」
坂田「気にしないでください。現実を直視できないだけですから」
芝田「?」
坂田「それで、芝田さんはどうしたんですか?何か僕たちに用事でも?」
芝田「あーそうだった!坂田に用事があったのよ!」
坂田「何ですか?」
芝田「あんた今日誕生日なのよね?おめでとう!」
坂田「あ、ありがとうございます」
芝田「良いわよねー誕生日。私なんか4年に一度しか来ないから今年も作者に忘れられてたけど……」
坂田(まさかこれは、愚痴を言いに来ただけでは……?)
芝田「せめて前日か翌日には祝ってほしいわよ!2月29日生まれだって年取るんだから!4年に1歳しか年取らないわけじゃないのよ!」
坂田(やっぱり愚痴ですか)
芝田「全く大体誰ようるう年なんて考えたのは!訴えてやる!」
坂田「あの、芝田さん。僕は用事を思い出したのでこれで失礼します。続きは竹田君にどうぞ」
竹田「って、オレかよ!」
 

疲れた様子の坂田。今日はもう帰ろうと、外に向かう。
坂田「まったく、そろいもそろって何なんですか。でもまあ、素直に人の誕生日を祝ってもらえるなんて期待したぼくが馬鹿でしたよ」
桃太郎「おい坂田」
坂田「何ですか?人の携帯端末に勝手に出てこないでください。本当にあなたは神出鬼没ですね」
桃太郎「涼子たちが呼んでたぞ。今すぐリビングに来いってさ」
坂田「どうせまた変な筋トレ道具でも用意してるんですよ……」
桃太郎「ちげーよ。詳しいことは知らんが、自分で確かめろ」
 

研究所内居住スペース。リビングとして使われている部屋に足を踏み入れる坂田。
坂田「人をからかうのもいい加減にしてください!」
涼子「坂田、誕生日おめでとう!!」
盛大にならされるクラッカー。部屋の中には、竹田、芝田、涼、泉、空、そして小型ディスプレイには桃太郎がいる。
机の上には大きな誕生日ケーキ(注:竹田の手作り)がある。
坂田「あの、何なんですかこれは」
泉「お前の誕生日会だ」
坂田「え、さっきまで散々な扱いだったんですが……」
空「ここで準備をしていたらお前が入ってきそうだったから。時間を稼がせてもらった」
涼「私は反対したんだよ。君が怒ると思ったから」
涼子「お父さん、嘘つかない!一番面白がってたじゃない!」
坂田「…………ですよ」
涼子「え?」
坂田「分かりにくいですよ!もっと素直になったらどうですか!」
桃太郎「じゃあ、まずはお前が素直になれよ」
坂田「…………」
桃太郎「嬉しいんだろ?みんなに誕生日を祝ってもらえて。素直に喜んでいいんだぞ」
涼「そうだよ。気を遣ったり、我慢したり、そんなことばかり覚えなくて良いんだよ。君は――君たちはまだ、子どもなんだから」
坂田「それ、馬鹿にしていませんか?」
涼「違うよ。もっと大人を頼れってこと」
坂田「……やっぱり分かりにくいですよ」
泉「ほら、早くケーキ食べるぞ」
空「姉者、少しは我慢ってものを……」
泉「我慢するなって、そこの眼鏡が言ってたぞ」
坂田「そうですね。今日は我慢しないことにします。……涼子さんの歌、聴かせて下さい」
涼子「良いわよ」
竹田が電気を消し、ろうそくに火を点ける。涼子、誕生日を祝う歌を歌う。
ろうそくを吹き消す坂田。
坂田以外「誕生日、おめでとう!」
坂田(笑顔で)「ありがとうございます。すごく、嬉しいです」
涼「うん、やっぱり素直な方が良いね」
坂田「では、素直に言わせてもらいますね」
 

その後坂田による毒舌トークが2時間ほど続いたという。
涼子「ああもう!お父さんが余計なこと言うから!」
涼「そういう意味で言ったんじゃなかったんだけど……」
 

(おわり)

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坂田誕生日記念その2 HOME ご無沙汰しております。
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