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執筆状況や覚え書き、裏話など。作品のネタバレ含みます。 コメント、拍手はご自由にどうぞ。
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何とか二月中にもう一回更新できました。真澄です。

今回の更新は、久しぶりに「紡ぎ詩」です。
三話目の時間枠は、一応成瀬君が高校1年生の頃のお話です。登場人物が全員、紹介ページの年齢より1歳若くなっております。まあ、話の上ではあまり重要でありませんが。
そんな訳で、「紡ぎ詩」は短編連作形式なのを良いことに、時間軸が行ったり来たりします。つまりは順番に書いていない、時間がバラバラ、ということです。

今回使った三つのキーワードは、「自転車」、「アナウンス」、「傘」です。
三大噺はいつも新しい発見があるので、書いていてとても楽しいです。

感想を下さった方、有難う御座います!
後日レスをさせていただきますね。(返事が遅くて申し訳ないです・・・)

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前回更新から大分間が開いてしまって申し訳ありません。
気付けば2011年も2月。暦の上では春ですね。こちらのサイトでは新年の挨拶すら間に合いませんでした…。

そんなこんなでお久しぶりです、真澄です。
桃太郎、ようやく更新出来ました。
物語終盤にさしかかるにつれ、親筆も慎重にならざるを得ませんでした。
当初の原稿のまま掲載するのは、どうしても今の自分には納得がいかず、少ない脳をフル回転させて至った結論が、第21話です。
30話以内で完結すると思いますので、もう少し、涼子たちの物語にお付き合い下さい。

次回更新は「紡ぎ詩」になるかと思います。
こちらも相当間が開いてしまいましたが…。自分の中でもキャラを思い出すのが大変です。(オイ)

2月中にもう一回更新することを目標に頑張ります。

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 鈴が鳴る。
 空からは、白い雫が降り注いでいる。
 今日は聖夜。
 年に一度の、ホワイトクリスマス。

 「って言うのに、何で私達は雪山を歩いているのよ?」
「仕方ないだろ、涼子が言い出したんだから」
「逆らわない方が良いですよ、芝田さん」
吹きすさぶ風の音や、けたたましい鈴の音で、三人の声は涼子には届いていない。
 「熊避けの鈴五月蝿いわね……。そもそもこんなに寒かったら、熊なんて出るわけないでしょ!」
「涼子さんが、クリスマスらしくて良い、って言っていましたよ」
「…………」
 当の涼子は、三人の遥か前を、楽しそうに進んでいる。吹雪にも拘らず、辺りの風景を鑑賞する余裕すら見せていた。風景、といっても、雪しか見えないが。
 「アイツ、何処に行く気なんだ…?」
 目的地は、涼子にしか分からなかった。


 そこには、一本の常葉樹があった。
 青々とした葉が、吹雪に映える。
 そこに、小さな箱を持った一人の男がやって来た。
 男は樹の下に箱を置くと、白衣を翻して去っていった。


 雪山の頂上は晴れていた。そこには一本のモミの樹があるだけで、あとは一面の雪景色である。
 涼子はすたすたと樹まで歩いていくと、いきなりその根元の雪を掘り始めた。
「ちょっと、いきなり何を始めたのよ涼子?」
ようやく追いついた芝田達は、一心に雪を掘る涼子を見ると、それを手伝い始めた。
 しばらく夢中で掘り進めていると、
「………あった」
雪の中から、小さな箱が出てきた。
 「涼子さんは、これの為に、ここまで来たんですか?」
坂田は探るように聞いた。
「鈴音さんに、聞いていたから」
「……そうですか」
 涼子は樹に寄りかかると、箱を丁寧に開けた。
 中には、紅い花びらが一枚、それ以外には何もなかった。
 「わざわざ雪山の頂上まで来て、これですか」
坂田が意気消沈しているのを見て、竹田が仕方なさそうに口を開いた。
「それ、サルビアの花だろ」
「だから何ですか」
「花言葉は――」
「家族愛」
以外にも、答えたのは芝田だった。
 感心した表情で竹田と坂田に見つめられ、
「な、何よ!それぐらいの教養はあるわよ!」
恥ずかしそうに言い返した。
 涼子はそんな三人を、柔らかな表情を浮かべて眺めている。
 サルビアの花びらが入った、小さな箱を手のひらに抱いて。


 確か、クリスマスプレゼントだったと思う。
 鉢植えと、種の入った袋をもらった。
 「お父さん、これ、何の花?」
「それはサルビアの種だよ」
「ふーん。どんな花?」
「花言葉は、家族愛」
「………!」
「私と涼子が、ずっと家族でいられるように、ね。大切に育ててくれると嬉しい」
 それが、私とお父さんの、初めてのクリスマスだった。


 「でもこの花、燃ゆる想い、って意味もあるのよねー」
「そうなんですか?」
「きっと誰かがプロポーズしようとして、ここに置いたのよ」
「こんな所にか?」
 「じゃあ、勝手に持って行ったらまずいわね」
涼子は、箱を元あった場所に戻した。
「おい、良いのか?」
「良いの。これが見つけられただけで、私は満足よ」
 涼子は笑顔で答えた。


 「吹雪の中ご苦労さん」
「桃太郎か。……少しやりすぎたかな。かなり大変だった」
「それにしても、毎年律儀なことで」
「この時期まで花びらを保存しておくのも、結構大変だったよ」
「……まだ、捨てきれないのか?」
「まさか。これは、私なりのけじめだよ。……だから今年は、花びらにしたんだ」
「これで最後、ってことか」
「ああ。願わくば、彼らが私の元まで辿り着かぬことを――」

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沖縄から帰って参りました。
生憎の悪天候で、残念ながら沖縄の冬を満喫する結果となってしまいました。
しかし暴風雨の中でも海は澄んでいて美しかったです。
是非晴れている日にリベンジしたいものです。

さてさて、サイトの方は「桃太郎」の二十話目を掲載しました。
涼さんが悪い人すぎますね。という訳で涼さんの話を少し。
初期設定では、涼はもっとふわふわとした感じの人物でした。
天然と言うか掴みどころがないというか…。頭が切れる人、という感じでは全然なかったですね。
当初は、肩書きを研究者にしようか科学者にしようか、実は大分迷いました。
しかし薬品系を研究している感じではなさそうだな…という私の勝手な思い込みで今の「研究者」に落ち着きました。
そんな涼さん、研究に熱中すると平気で食事や睡眠を忘れるような人です。
研究がひと段落するとその場にぶっ倒れると思います。でも本人はそれすら気付いていない。
そして1日ぐらい眠るとまた研究に熱中してしまうというループの中で生活しているんだろうな。

ビジュアルはあまり初期と変わりません。
友人に描いてもらったキャラ絵で、私自身、涼のイメージが固まりました。
その友人には他にもキャラ絵を何枚か描いてもらっていて、今でも原稿執筆時の助けとなっております。
やはりビジュアルが固まっていると頭の中で動かしやすいです。

前回の十九話の話をまだちゃんとしていなかったので、ついでにここでさせてもらいますね。
泉と空の師匠は桃太郎。
鬼ヶ島に来たばかりの頃は勿論その存在についてよく分かっていないので、両親を消した涼を倒すために鬼翔撃を教えてもらいます。この二人にとっては、敵=涼、といった感じです。
そして修行を終え、桃太郎と別れた後に鬼ヶ島で色々発見してしまい、それはもう驚いたと思います。
それからというもの、師匠である桃太郎を倒す為の日々を過ごした二人。林のいる村を始め、各地に桃太郎を捜索に行ったり、修行をしたり…。
それを思うと、目的が果たせたという事は、少しは救われたのかな…と。

珍しく真面目な話をしてしまった…。

そう言えば、日記に拍手を設置しました。
ランキングと同様、気軽にクリックしてくださると嬉しいです。

もうすぐクリスマスですね。
当日は、それにちなんだ短編でも掲載できれば良いな、とは思っております。
桃太郎キャラの話になるのかな…?キャラのリクエストがあれば善処します。
期待しないで待っていてください。

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気がつけば今年も残り半月ほどですね。
年賀状の準備が全く進まない真澄です。

さて、私事ですが、明日、14日から17日まで、人生初の沖縄旅行に行ってきます。
人生初の飛行機、楽しみです。
天候が心配されますが、その土地でしか体験できないこと、感じられないことをたくさん持って帰ってきたいと思っております。
いつかそれが作品の中にも活きてこれば・・・とも思いつつ。

置き土産、という訳ではではありませんが、「桃太郎」19話、更新していきます。
この話についてのお話はまた後日しようかと。

「桃太郎」も残すところあとわずか。
このペースで行くと今年度中には完結出来そうです。
しかしあくまで予定は未定。暖かい目で見守ってくださると嬉しいです。

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